
頚管無力症の治療として行われる手術です。
子宮頚管というのは、子宮の出口にあたる部分です。通常は4cm程度の長さを保ち、妊娠中はしっかりと閉じて子宮内の赤ちゃんを支え、お産の時に開いて産道になるという柔軟性を持っています。まれにこの部分がゆるくて開きやすく、流産や早産になってしまう場合があり、このような病態を頚管無力症といいます。
前回のお産によって傷が入った子宮頚管や、子宮頚部の手術後(初期癌に対する円錐切除など)に起こる場合がありますが、ほとんどは原因不明です。
最近2年間の子宮頚管縫縮術の頻度は、妊婦さんの400人に1人(年間4~5例)の割合です。妊娠14~16週の時期に、太い糸で子宮口を巾着のように縛る方式(マクドナルド法)で行っています。入院期間は1週間以内です。手術を受けたほとんどの妊婦さんは、縛った糸を妊娠10ヶ月で抜糸してお産になります。
2005年の統計では、わが国の妊婦さんの6人に1人(17%)が帝王切開によって出産しており、過去20年間で約2倍に増えています。当院でも同様の傾向です。→病院の実績「帝王切開実績」へ
理由として、赤ちゃんの安全を重視するようになったことや、高齢初産や不妊治療後の妊娠などのハイリスク症例が増加していることがあげられます。
大きく分けると2種類あります。
ほとんどの帝王切開術は、脊椎麻酔または硬膜外麻酔(またはその両方)のもとで行います。いずれも下半身に効く麻酔なので、手術中でも意識があり、赤ちゃんと対面して産声を聞くことができます。なお、無事出産したのちに、お母さんには鎮静剤で眠っていただくことがあります。ごくまれに、全身麻酔のもとで緊急帝王切開術が行われます。いずれの麻酔法でも、赤ちゃんに影響がでることはありませんのでご安心ください。
少しでも傷が目立たないように、恥骨の上を横に切る形(横切開)を基本として行います。切開距離は10~15cmですが、お腹の大きさが妊娠前に戻るとともに、傷口は小さくなります。緊急帝王切開で赤ちゃんを早くとり出す必要がある場合や、子宮筋腫などのために手術の視野がせまくなる場合には、おへその下から恥骨に向かって縦に切開します(縦切開)。以前に帝王切開などで下腹部を切開している場合は、前の傷跡を切り取るように切開します。
ほとんどの帝王切開では、硬膜外麻酔のカテーテル(細いチューブ)をつけたまま手術室から帰室します。これに麻酔薬を注入することによって、つらい痛みはほとんどありません。それ以外でも注射薬や座薬を使って、できるだけ痛みなく快適に過ごしていただけるようケアしています。
帝王切開の傷は、3ヶ月ほどで赤みもとれ1年ほどで目立たない状態になるのが一般的です。体質によってはケロイド状に残ることもあるため、気になる方にはケロイド予防の飲み薬を処方しています。