医療法人愛育会 愛育病院

愛育病院の無痛分娩について

愛育病院の無痛分娩について

当院は、「お産の主役は妊婦さん」という考えのもと、分娩時の痛みへの不安をできるだけ軽くするために、無痛分娩(硬膜外麻酔)という選択肢をご用意しています。お一人おひとりの気持ちに寄り添いながら、安心してお産に臨める環境を整えています。

愛育病院の無痛分娩実績

【2025年の分娩実績】

  • 全分娩件数:1,103件
  • 無痛分娩件数:801件(無痛分娩率 約73%)

【累計実績】

  • 無痛分娩累計:約30,000件(1992年〜2025年)
  • 硬膜外麻酔による重篤なトラブル:0件

※無痛分娩の詳しいデータは以下をご参照ください。

無痛分娩に関する情報公開

愛育病院の無痛分娩の特徴

いつでも、どんなときでも「無痛」を選べる24時間体制

計画無痛分娩も、自然陣痛からの無痛分娩(オンデマンド無痛分娩)も、365日24時間いつでも選択できます。「予定日前に陣痛が来てしまった」「自然分娩で進めていたけれど、途中から無痛に切り替えたい」、そんな場合でも、当院なら対応が可能です。お産のタイミングは選べないからこそ、いつでも対応できる体制を整えています。

麻酔科標榜医による無痛分娩の管理体制

厚生労働大臣の許可を受けた麻酔科標榜医が、無痛分娩における麻酔計画の策定、手技に関する助言・指導、管理体制の整備を行っています。また、産科麻酔に関する専門的トレーニングを積んだ担当医とともに、365日24時間のチーム体制で、安全性に配慮した無痛分娩を提供しています。

医師と助産師が連携するチーム医療

担当する医師・助産師が、同じゴールを共有して妊婦さんを支えます。助産師は妊婦さんのそばに寄り添い、麻酔の効果や体調の変化を常にモニタリング。分娩中の「痛い」「つらい」を一人で我慢する必要はありません。

「最後まで痛みをコントロール」妊婦さんに寄り添うケア

当院では原則として、赤ちゃんが生まれる瞬間まで麻酔を継続します。子宮口の開き具合だけで一律に判断するのではなく、分娩の状況やご希望に応じて麻酔を開始し、出産が終わるまで痛みのコントロールを続けることを基本としています。体力を温存し、産後のスムーズな育児スタートをサポートします。

高度医療が必要なときは大学病院と速やかに連携

万が一、より高度な治療が必要になった場合にも、速やかに連携できる体制を整えています。救急車搬送で20〜30分の距離にある北里大学病院と、母体・新生児ともに搬送連携を確立しています。

出産の痛みと無痛分娩

陣痛の感じ方には個人差がありますが、出産直前のもっともきつい痛みは、癌や骨折の痛みより強いといわれています。この陣痛を我慢する必要はないという考えから、欧米では無痛分娩があたりまえのように行われています。無痛分娩にはいろいろな方法がありますが、現在もっとも普及しているのは、硬膜外麻酔を利用したものになります。

無痛分娩の種類

無痛分娩には2つの方法があり、陣痛が始まるのを自然に任せ、陣痛が始まったら硬膜外麻酔を行うオンデマンド無痛分娩(自然無痛分娩)と、あらかじめ出産日を決めて陣痛誘発をしながら硬膜外麻酔を行う計画無痛分娩があります。

無痛分娩の長所

  • 分娩時の痛みを1/10程度にすることができます

    子宮の収縮や子宮口に伴う痛みは脊髄からの神経によって支配されていますが、その神経を硬膜外麻酔でブロックすることで、痛みを9割程度取り除くことができます。また、痛みが軽減されることで分娩中の体力消耗が少なく、産後の体力回復も早くなります。

  • 自然分娩に比べトラブルに対処しやすい

    陣痛に対する不安や恐怖感が強い方やパニックになりやすい方は、痛みをおさえることによって、より安全に分娩を行うことができます。また、緊急に帝王切開に至る場合でも新たに麻酔する必要がなく、直ちに対応することができます。

無痛分娩の短所

  • 吸引分娩が必要になる可能性があります

    出産が近づいてくると、赤ちゃんの下降感や圧迫感が強くなりますが、妊婦さんによってはこの圧迫感や陣痛が弱くなり、最後の力みが不十分と判断された場合には吸引分娩が必要になることもあります。

  • 合併症が起こる可能性があります

    医師は問題が起きないよう細心の注意を払って麻酔を行いますが、軽度の低血圧や発熱の症状が出る場合があります。また、極めて稀ですが局所麻酔による中毒や硬膜下血腫、低髄圧性頭痛が起こる場合もあります。

無痛分娩(硬膜外麻酔)の方法

背中に細かく柔らかいカテーテル(チューブ)を挿入して、出産が終わるまで痛み止めの麻酔薬を注入し、痛みを緩和する方法です。この方法は副作用や赤ちゃんへの影響もとても少なく、チューブを入れる際、皮膚に局所麻酔をしてから行うため、強い痛みを感じることはありません。

硬膜外麻酔方法
  • はじめに腰に局所麻酔を行います
  • 脊髄(痛みを感じる神経の束)を覆っている硬膜の外まで針を挿入します
  • 次にカテーテルを挿入します
  • お産の進み具合と痛みの状態を観察しながら麻酔薬を注入していきます

無痛分娩の安全性について

愛育病院は、開院以来これまでに3万件以上の無痛分娩を行ってきた実績と経験による厳重な安全管理体制を整え、日々安全性の向上に努めています。また万一に備え、近隣の大学病院とも連携しています。

無痛分娩に関する情報公開について

愛育病院では無痛分娩をご希望されている妊婦さんやご家族が、安心して無痛分娩をご選択いただけるように無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)の提言に基づき、無痛分娩に関する情報を以下のとおり公開しています。

愛育病院の情報はこちらをご確認ください。
無痛分娩に関する情報公開
無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)についてはこちらをご確認ください。
医療法人愛育会 愛育病院 | JALA

無痛分娩に関する情報サイト

日本産科麻酔学会によるQ&Aサイトはこちらをご確認ください。

日本産科麻酔学会

無痛分娩FAQ

無痛分娩のしくみ

Q.無痛分娩とはどのような分娩方法ですか?

A.

無痛分娩とは、硬膜外麻酔を使って分娩時の痛みを大幅に軽減する方法です。意識ははっきりしており、赤ちゃんが産まれる瞬間をご自身で実感できます。当院では、開院当時(1992年)から無痛分娩を取り入れており、医療技術や管理体制の進歩に合わせて麻酔方法や安全管理の見直し・改善を重ねてきました。麻酔科標榜医が麻酔管理を担当し、分娩中は母体と赤ちゃんの状態を継続的にモニタリングする体制を整えています。

Q.無痛分娩にすると、痛みはどのくらい軽くなりますか?

A.

一般的に分娩時の痛みを大幅に軽減できるとされています。目安として、痛みが約90%程度軽減され、いきむタイミングを感じ取れる程度の感覚が残ることが多いです。ただし、痛みの感じ方には個人差があり、いきむための体力は必要です。一方で、陣痛の強い痛みが軽減されることで落ち着いて分娩に臨みやすくなり、体力の消耗が少なく、産後の回復が比較的早い傾向があります。分娩中に痛みやつらさを感じる場合は、遠慮なくスタッフにお伝えください。状況に応じて麻酔の調整を行います。

Q.どんな人が無痛分娩に向いていると考えられますか?

A.

分娩時の痛みに対する不安が強い方や、体力を温存して落ち着いてお産に臨みたい方、産後の回復をできるだけ穏やかに迎えたいと考えている方、高齢出産の方などにとって、無痛分娩は一つの選択肢となります。そのほか、妊娠高血圧症候群のある方や、心疾患・脳血管疾患をお持ちの方では、体への負担を軽減する目的で無痛分娩が検討されることがあります。無痛分娩が適しているかどうかは、妊娠経過や体調によって異なりますので、外来診察の際に医師とご相談ください。

Q.自然分娩と無痛分娩、どちらを選べばいいかわかりません。

A.

自然分娩と無痛分娩のどちらが「良い」ということはなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。大切なのは、ご本人がどのようなお産を望んでいるかというお気持ちを大切にし、そのうえで、医学的な判断を踏まえて無理のない方法を選ぶことです。陣痛開始後に入院して、痛みの状況に応じて硬膜外麻酔を導入する「オンデマンド無痛分娩」という選択肢もあります(※ 別途費用がかかります)。どの分娩方法がご自身に合っているかについては、妊娠経過やその時々の状況を踏まえながら、ぜひ一緒に考えていきましょう。

Q.1人目は自然分娩でしたが、2人目以降の出産でも無痛分娩を選べますか?

A.

はい、2人目以降の出産でも無痛分娩を選ぶことは可能です。実際に、1人目の出産で分娩時の痛みが非常につらく、「次の出産では同じ痛みを繰り返したくない」と感じたことをきっかけに、2人目以降で無痛分娩を選ばれる方も多くいらっしゃいます。無痛分娩は、分娩時の痛みを和らげることで体力の消耗を抑え、産後の生活まで見据えた選択肢として検討されることがあります。迷われる場合は、スタッフにご相談ください。

Q.「無痛で楽をするな」「産む実感を味わわなくていいの?」と家族に言われ、悩んでいます。

A.

無痛分娩を選んだからといって、母性本能が育たない、赤ちゃんへの愛情が弱くなるといったことはありません。お産の方法は、妊婦さんご自身が主体的に選ぶものであり、どの方法を選んでも「立派なお産」であることに変わりはありません。無痛分娩であっても、赤ちゃんが産道を通る感覚や、産声を聞いたときの感動を、多くの方がしっかりと感じています。ご家族の理解が得られずに悩まれている場合は、ご相談ください。医師や助産師からご家族へ直接説明することも可能です。

無痛分娩の安全性

Q.無痛分娩は、お母さんや赤ちゃんにどのような影響がありますか?

A.

無痛分娩では、分娩時の痛みが軽減されることで、お母さんの心身の負担が少なくなり、血圧が安定しやすく、産後の体力回復が比較的早いと感じる方もいます。無痛分娩で用いる硬膜外麻酔の薬剤は胎盤を通過しにくく、現時点の多くの報告では、赤ちゃんへの影響はごくわずかであると考えられています。 一時的な血圧低下や軽度の発熱、足のしびれなどがみられることがありますが、分娩中はモニタリングを行い適切に対応します。当院では医師が投与量を慎重に調整しながら、お母さんと赤ちゃんの安全を最優先に管理しています。

Q.硬膜外麻酔の主な副作用や合併症には、どんなものがありますか?

A.

硬膜外麻酔に伴う主な影響としては、一時的な血圧低下、発熱、穿刺部位の痛みなどがみられることがあります。穿刺部位の痛みは、多くの場合、数日から1週間程度で軽快します。極めて稀ではありますが、重篤な合併症が報告されています。当院では、正しい手順の徹底、薬剤の分割投与、厳重なモニタリングを行い、安全管理に努めています。詳しくは外来受診時に担当医へご相談ください。

Q.出産後の痛みや回復は、自然分娩と比べてどう違いますか?

A.

産後の痛みについては、個人差はありますが、無痛分娩でも自然分娩でも大きな違いはありません。一方で、分娩時の痛みが軽減されることで体力を温存しやすく、産後の回復は比較的早い傾向があります。麻酔を切った後は、会陰や産道の傷による痛みを感じることがあります。無痛分娩では分娩中の激しい痛みを経験していない分、「思っていたより痛い」と感じる方もいらっしゃいますが、産後に痛みがあること自体は自然な経過です。

愛育病院の実績と体制

Q.愛育病院の無痛分娩の実績を教えてください。

A.

当院では、開院以来から累計約30,000件の無痛分娩実績があり、これまでの診療において重篤な合併症の報告はありません。365日24時間体制で対応しており、神奈川県内でも多くの無痛分娩を手がけている施設のひとつです。これらの実績は、無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)の公開データに基づくものです。年度別の件数・比率など、より詳しいデータは「 無痛分娩に関する情報公開」のページをご確認ください。

Q.無痛分娩の麻酔は誰が担当しますか? 麻酔科標榜医はどのように関わりますか?

A.

当院では、厚生労働大臣の許可を受けた麻酔科標榜医である院長が、麻酔計画の策定や手技に関する助言・指導、管理体制の整備を行っています。実際の麻酔導入や管理は、この麻酔科標榜医、または産科麻酔に関する専門的トレーニングを積んだ担当医が行い、365日24時間、産科医・助産師との密接なチーム体制で実施しています。助産師が妊婦さんのそばに寄り添い、麻酔の効果や体調の変化を常にモニタリングしています。夜間・休日を問わず、緊急時にも速やかに対応できるバックアップ体制を整えています。

Q.無痛分娩を担当する医師の実績が知りたいです。

A.

はい、当院では安全性に配慮した無痛分娩をご提供するため、医師の実績や体制について積極的な情報開示を行っています。無痛分娩を担当する医師の資格・経験症例数などは、JALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)の提言に基づき、当院の「 無痛分娩に関する情報公開」ページに公開しています。

Q.他院では、産む直前に麻酔を切られると聞きました。子宮口が開かないと麻酔を入れてもらえないとも聞きましたが、
愛育病院はどうですか?

A.

当院では、原則として子宮口の開き具合だけで一律に判断するのではなく、分娩の状況やご希望に応じて麻酔を開始しています。また、原則として出産が終わるまで痛みのコントロールを継続することを基本としています。麻酔は分娩終了後に切りますが、その後の痛みに対しては内服の痛み止めで対応します。なお、お母さんや赤ちゃんの状態によっては安全を優先する場合もあり、その際は医師が状況を説明したうえで対応します。

Q.休日や夜間、計画分娩予定日前に陣痛が来てしまった場合、無痛分娩はできますか?

A.

はい、可能です。当院では、365日24時間、無痛分娩に対応できる体制を整えているため、計画分娩の予定日より前に自然に陣痛が始まった場合でも、状況を確認したうえで無痛分娩を行うことができますので、ご安心ください。

教室案内・ご予約・費用

Q.無痛分娩について学べる機会はありますか?

A.

当院では、無痛分娩を正しく理解していただくための「無痛分娩のお話」を毎月第3金曜日10時から開催しています。院長(麻酔科標榜医)の岡田が担当し、無痛分娩の方法やメリット・デメリットなどについて医学的な観点からわかりやすくご説明します。ご参加は当院で分娩予定の方が対象で、@linkからご予約いただけます。無痛分娩について事前にもっと知りたい方は、岡田院長が公益財団法人1more Baby応援団に寄稿した 解説記事もご参考ください。

Q.無痛分娩を希望する場合、いつまでに、どのように申し出ればよいですか?

A.

無痛分娩をご希望の場合は、妊娠35週頃までを目安に、外来担当医へお申し出ください。妊婦健診の際に、担当医または助産師へ「無痛分娩を希望している」とお伝えいただければ、詳しい説明と同意書の手続きを行います。予約枠に限りがあるため、検討されている場合は早めのご相談をおすすめします。

Q.無痛分娩は、自然分娩に比べてどのくらい費用がかかりますか?

A.

自然分娩に比べて、別途12万円が必要となります。分娩の経過やお部屋のご希望などによって変動する場合があります。実際の費用の目安については、 こちらをご確認ください。

ハイリスク分娩

以下の項目に当てはまる妊婦さんは、ハイリスク分娩管理の対象となり、常に帝王切開などの緊急処置を視野に入れた分娩管理が必要です。

  • 40歳以上の初産婦
  • 分娩前のBMIが35以上
  • 糖尿病合併妊娠
  • 常位胎盤早期剥離
  • 重症妊娠高血圧症候群

愛育病院にご相談ください

月〜土曜日:8時30分~17時
休診日:日曜日・祝日

外来診察は予約制です。インターネット(携帯電話・パソコン)にて予約をお取りください。
初診の方(診察券をお持ちでない方)は、ネット予約をご利用いただけません。

電話から電話から
初診の方(診察券をお持ちでない方)は、このネット予約をご利用いただけません。おそれ入りますが、診療時間内に下記番号にお電話でご連絡ください。

tel.0570-03お産-4103良いお産

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 046-274-0077におかけください。
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